食を乞う

December 13, 2005

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飢え来(きた)りて我れを駆り去るも、 知らず 竟(つい)に何(いづ)くに之(ゆ)くかを。
(飢えに駆り立てられて家を出てきたものの、一体どこへ行こうとしたのだろう。)

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行き行きて斯(こ)の里に至り、門を叩けども 言辞(げんじ)拙(つたな)し。
(あてどもなく歩きつづけてこの村里に来てしまい、とある家の門を叩いてみたが、口下手なわたしにはとても話がきり出せない。)

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主人 余(わ)が意を解し、遺贈(いそう)あり 豈(あ)に来(きた)るを虚(むな)しくせんや。
(だがその家の主人は、わたしの気持ちを察して食物を恵んでくれ、わたしの来たのは無駄ではなかった。)

なんですか、それは?

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えと、飼い主に一所懸命ねだらなくても、よその家に行けばすぐにゴハンを食べさせてもらえる幸せな猫の詩。

なんだと!?

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陶淵明「乞食(食を乞う)」より。
読み下し文と口語訳は「岩波文庫 中国名詩選(中) 松枝茂夫編」より。

2005 テト&蘭丸